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Vol.51 上顎大臼歯の頬側根に膿があり、1根管が石灰化していたケース

2026年4月23日

特に症状はありませんでしたが、CT画像で上顎大臼歯の頬側根の根の先に膿がみられ、精密再根管治療で改善を試みましました。
遠心頬側は未治療、また根近心頬側根は2根管性で、そのうちの1根管は石灰化して未治療の状態でした。

上顎大臼歯の頬側根の矢状断のCT画像です。

赤い矢印の先に膿の影がみられます。

青い矢印の先は、遠心頬側根の未治療の根管です。

上顎大臼歯の近心頬側根の冠状断のCT画像です。

赤い矢印の先に膿の影がみられます。

青い矢印の先は、近心頬側根の2根管あるうちの未治療の方の根管です。

歯根の先まで石灰化しており、根管がCT画像でも確認出来ませんでした。

石灰化を除去し、感染を取り除かなければ

膿が治らないかもしれない難症例のケースです。

膿を改善するべく、精密再根管治療を行いました。

上は、根管充填のレントゲン画像です。

近心頬側根の石灰化根管はマイクロスコープで視認しながら

根の先まで石灰化を除去し根管充填をしました。

精密根管治療6カ月後の経過観察時の矢状断のCT画像です。

未治療だった遠心頬側根も根の先までしっかり根管充填され、

矢印の先の根の先にあった膿の影が消失し、歯槽骨が再生しています。

精密根管治療6カ月後の経過観察時の近心頬側根の冠状断のCT画像です。

石灰化し未治療だった根管も根の先まで根管充填されています。

矢印の先の根の先にあった膿の影が消失し、歯槽骨が再生しています。

根管が石灰化して塞がっていても根の先に膿があることも多いです。石灰化していても細菌が通っていったルートが残っていると根管治療をしても膿が治らないかもしれません。石灰化除去はマイクロスコープの使用はもちろん、更に石灰化除去の経験が必要です。本ケースは、根管の石灰化を除去し膿の改善をすることができました。

《根管治療の主な副作用》
ラバーダム防湿が必要になり、開口時間が長くなります。歯科用顕微鏡による精密根管治療は、肉眼や拡大鏡では見えないところ(治療が不十分であった部分)が見えるようになるため、なすべき治療が増えるので治療時間や治療日数がかかります。

《治療期間》
おおよそ、3〜5日(1回1時間の目算です。)

《治療費》
精密根管治療費(消費税込み):前歯132,000円、小臼歯154,000円、大臼歯 176,000円

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