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Vol.53 上顎小臼歯の2根管ある1根管が膿の原因になっていたケース

2026年5月10日

他医院で根管治療を繰り返したが膿が治らず抜歯を宣告されて当医院にいらした患者さんです。上顎小臼歯の根の先に膿がみられました。2根管のうちの1根管が、根管治療が不足であり、それが原因で膿ができている可能性があるケースでした。精密再根管治療により膿が改善できる可能性があるケースです。

上顎小臼歯の矢状断のCT画像です。

赤い矢印の先に膿の影がみられます。

上顎小臼歯の冠状断のCT画像です。

赤い矢印の先に膿の影がみられます。

青い矢印の先には、治療不足の根管が認められます。

この根管が、膿の原因と考えられます。

治療不足の根管は、石灰化によりほとんど塞がった状態です。

歯科用顕微鏡で根管を探索しながら根の先まで根管を清掃することが必要です。

膿を改善するべく精密再根管治療を行いました。上は根管充填のレントゲン画像です。

青い矢印の先は、治療不足だった根管が再根管治療により

根の先まで根管充填できたところです。

精密根管治療6ヶ月後の経過観察時の上顎小臼歯の矢状断のCT画像です。

矢印の先の根の先にあった膿の影が縮小し、歯槽骨が再生してきています。

精密根管治療6ヶ月後の経過観察時の上顎小臼歯の冠状断のCT画像です。

矢印の先の根の先にあった膿の影が縮小し、歯槽骨が再生してきています。

根管が石灰化し、ほとんど塞がっていても、歯科用顕微鏡を使った精密根管治療を行えば、本ケースのように膿が改善する可能性もあります。再根管治療をしても膿が治らず抜歯と言われても、精密根管治療を受ければ治る可能性があるということを知っていただけたらと思います。

《根管治療の主な副作用》
ラバーダム防湿が必要になり、開口時間が長くなります。歯科用顕微鏡による精密根管治療は、肉眼や拡大鏡では見えないところ(治療が不十分であった部分)が見えるようになるため、なすべき治療が増えるので治療時間や治療日数がかかります。

《治療期間》
おおよそ、3〜5日(1回1時間の目算です。)

《治療費》
精密根管治療費(消費税込み):前歯132,000円、小臼歯154,000円、大臼歯 176,000円

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