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役立つ歯のコラム

根管治療にかかる期間はどのくらい?自由診療なら短期間で終わる?

根管治療にかかる期間はどのくらい?自由診療なら短期間で終わる?

記事概要

根管治療(歯内療法とも呼ばれます)とは、深い虫歯などで歯の神経(歯髄)が感染してしまった際に、歯を抜かずに残すために行う治療です。歯の内部にある細い「根管」を清掃・消毒し、根の先まで詰め物で密閉することで、痛みや感染を取り除き、歯を保存します。根管治療は一度の通院で完了せず、治療には回数がかかることもあります。では具体的に、根管治療にはどれくらいの期間・回数が必要なのでしょうか。本記事では、根管治療の平均的な治療期間や回数、その理由、そして自由診療(自費治療)で行う根管治療のメリットについて専門的な視点から解説します。

歯科医師
全国で11名の歯科医師・・・・・・・のみ
日本で最も厳しい顕微鏡歯科基準をクリア

顕微鏡歯科ネットワークジャパン認定医・日本顕微鏡学会認定医

歯科医師岡野 眞

1根管治療に必要な通院回数と期間

根管治療の期間や通院回数は、患者さんの歯の状態や歯の場所、感染の程度によって異なります。一概には言えませんが、一般的な保険診療の場合、週に1回程度のペースで通院し、合計で23回(23週)ほどで根管治療自体が完了するのが一つの目安です。

しかし、奥歯(大臼歯)のように根管の本数が多い歯ではそれだけ処置が複雑になり、治療回数や期間が増える傾向があります。前歯のように根管が1本で単純な構造の歯であれば比較的短期間(一日から数週間)で終わる場合もありますが、奥歯などの根管が多いケースや根管が複雑なケースでは12ヶ月、場合によってはそれ以上かかることもあります。特に再根管治療(過去の根管治療が失敗していたり、再発してやり直す場合)では、数ヶ月に及ぶケースも報告されています。

また、治療期間には歯科医院の治療方針や技術によっても差があります。同じ症例でも、迅速に進める医院もあれば慎重に回数を重ねる医院もあります。ただし、一般的な保険診療では医院の方針で1回あたりの治療時間が約30分程度と限られてしまうこともあり、合計45回前後の通院が必要になるケースが多いようです。

2根管治療の期間が長引く理由

通常のむし歯治療と比べて、根管治療は一般的には治療に時間と回数がかかりやすい治療です。その主な理由として、以下のポイントが挙げられます。

  • 歯の根管構造が複雑で精密な治療が必要なため: 歯の根の中にある根管は非常に細く、さらに複雑に枝分かれしていることもあります。そのため感染した組織を完全に取り除くには高度な技術と十分な処置時間が必要です。特に奥歯では複数の根管があり一本ずつ丁寧に清掃・消毒する必要があるため、どうしても時間がかかる傾向があります。
  • 根管の石灰化が重度で一度では感染が取り切れない: 根管治療が必要になる歯は、深いむし歯や外傷で歯髄が長期的に細菌の刺激に晒されている場合が多くあります。そのようなケースでは、根管に石灰化沈着を起こして根管が塞がってしまい一度の治療で細菌を完全に除去するのが難しく、複数回に分けて処置することが必要になることがあります。根管が石灰化で塞がっているのに感染が根の先まで広がり膿(膿瘍)ができている場合、根管内を清潔にするために石灰化を根の先まで削って細菌感染を除去するのに回数を要するため、結果的に治療期間が延びます。
  • 消毒・薬剤処置の効果を判定するために経過観察を行うため: 根管内を清掃した後、すぐに最終的な詰め物をせずに薬剤を詰めて一時的に封鎖(仮封)し、様子を見る段階を設けることもあります。膿が特に大きく、膿からの浸出液が治療により止まるか経過をみることがあります。この経過観察期間も治療期間に含まれるため、その分根管治療が終わるまでに時間がかかることがあります。膿からの浸出液が止まらず、一度で消毒しきれない場合は、薬剤による消毒を何度か繰り返しながらその効果を判定する必要があり、結果的に治療期間が長くなることがあります。
  • 再感染防止の慎重な処置が必要: 根管治療中に細菌が再び根管内に入ってしまうと治療が振り出しに戻ってしまいます。そのため治療ではラバーダムというゴムシートで患歯を隔離したり、器具を使って根管内を傷つけないよう慎重に進める必要があります。こうした無菌的で丁寧な処置を行うことも、時間がかかる一因となります。

以上のように、根管治療は場合によっては複数回の通院と長めの期間が必要になる理由があります。時間をかけてでも根管治療を行うことで、歯を抜かずに済み、天然の歯を残せる可能性が高まるなら、短縮せずに必要な時間はかけるべきです。抜歯してしまうとブリッジやインプラントなど歯を抜いたあとの治療に長期間・高額な費用をかけることになるので、根管治療で歯を保存できれば時間的・経済的な負担を減らせることができるのです。

3自由診療の根管治療は短期間で終わる?保険治療との違い

根管治療には保険診療と自由診療(自費治療)の二通りがありますが、自由診療の根管治療では治療期間を短縮できる場合があります

まず保険診療では、国の定めたルールに従って治療を進める必要があります。1回の通院で行える処置の範囲や時間が、費用面から短縮されやすいですそのため、治療が途中で終わってしまうことが多く、結果的に複数回通うという形になりがちです。

一方、自由診療では1回の治療時間を長く確保することができ、1回あたり60分以上かけて集中的に根管処置を行うことが可能です。時間的余裕がある分、常に歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した精密な根管治療を行うことができます。また、保険では使いづらいラバーダム防湿(ゴムシートによる隔離)を全症例で行ったり、より殺菌力・封鎖性の高い薬剤を使用したりと、保険の枠内ではできない手法で治療の質を高めることができます。

具体的な違いの例を挙げると、保険の根管治療では前歯なら23回の通院、奥歯なら45回程度の通院が一つの目安ですが、自由診療の根管治療では1回の診療時間を長く取れる分、13回程度の通院で完了するケースも多くなります。根管が複雑であったり膿が大きく浸出液がなかなか止まらないケースではもう少し回数が必要なこともありますが、それでも保険診療に比べると通院回数・期間を大幅に減らせる可能性があります。実際、「短期集中」で根管治療を行い1日から12週程度で治療を終えることも十分可能です。

さらに自由診療では、新しい材料であるMTAセメントなども活用できます。MTAセメントは強い殺菌効果と隙間を埋める膨張性を持つため、根管内を隙間なくしっかり封鎖でき再感染リスクを大幅に減らせる画期的な材料です。このMTAを用いることで再感染を防止し結果として治療回数を減らすことにもつながります。

なお、自由診療で「治療が早く終わった」からといって治療を雑に行ったということではありません。むしろ最新の機器・技術を駆使して精度を上げた結果、無駄な処置を減らし短期間で完了できるということです。例えば当院では全ての根管治療にマイクロスコープとラバーダムを使用し、毎回新しい器具で徹底した無菌的処置を行っています。その甲斐あって、一般的に日本の保険内で行われる根管治療の成功率が3050%程度と言われる中、当院では95%以上の高い成功率を維持しています。自由診療の精密な根管治療は、再治療(やり直し)のリスクを減らす点でも大きなメリットがあるのです。

4根管治療の主な流れと治療ステップ

根管治療は複数の段階を踏んで進行します。その一般的な治療ステップを簡単にまとめます。

STEP.1

初診・検査・診断

問診でお口の問題をヒアリングレントゲンやCT撮影を行い、根管の本数や形状、膿の有無や大きさなどを精密に調べます。これに基づき治療計画とおおよその期間・回数の説明を行います。

STEP.2

古い詰め物・被せ物やむし歯部分の除去

詰め物・被せ物が装着されている場合や患歯にむし歯が残っている場合、それらをドリルで除去して根管へアクセスします。

STEP.3

隔壁作製

隔壁作成詰め物・被せ物やむし歯を除去すると歯が大きく欠損することが多くラバーダム防湿ができなくなります。そのため、ラバーダム防湿ができるようにするため、樹脂を歯に接着させて隔壁を作成します。

STEP.4

根管にある歯髄や感染物質の除去

感染した歯髄を専用の器具で慎重に取り除きます。神経を除去することで痛みの原因を取り、感染拡大を食い止めます。また、再根管治療ではすでに充填されている根管充填材を取り除き、根管内に残っている細菌感染を除去できる状態を作ります。

STEP.5

根管内の清掃・消毒

ファイルやリーマーと呼ばれる細い器具を使って、根管の中を隅々まで拡大・清掃します。物理的に汚れを削り取った後、薬剤を用いて根管内部を徹底的に洗浄・殺菌します。必要に応じてこの清掃・消毒を複数回繰り返し、根管内が清潔な状態になるまで処置を行います。

STEP.6

仮封と経過観察

根管内を消毒した後、状況によっては最終充填をせず一時的な詰め物(仮封材)で穴を塞ぐことがあります。根管からの浸出液が止まるかなど、消毒が行き届いているか様子をみます。次回の来院までに痛みや腫れが出ないか確認し、問題なければ次のステップへ進みます。

STEP.7

根管充填(最終的な詰め物)

根管内を殺菌消毒できたら、ガッタパーチャなどの充填材を根管の隙間なく詰めて密封します。自由診療では根管充填で前述のMTAセメントを使用し、根管の密閉性と殺菌性を高めることができます。

STEP.8

土台(コア)と被せ物の装着

根管充填が完了した歯は、歯の内部に土台(コア)を築造し、その上からクラウン(被せ物)を装着します。この被せ物によって歯の機能と見た目を回復させます(自由診療では精密なクラウンを作成することで、さらに再感染予防や耐久性向上をします)。

STEP.9

定期検診・メンテナンス

根管治療後は、その歯がしっかり治っているか、再び感染していないかを定期的にチェックすることが大切です。違和感が出た場合は早めに受診し、必要なら早期に対処します。根管治療した歯を長持ちさせるには、治療後の定期検診と日々の丁寧な歯磨きが欠かせません。

以上が根管治療のおおまかな流れです。症例によって多少前後したり省略・追加される工程もありますが、根管治療はこのように多くのステップを踏むため、治療期間が長めになるのです。

5まとめ:歯を残すために根管治療を受ける価値と当院での取り組み

根管治療は、場合によっては時間も回数もかかる治療ではありますが、歯を抜かずに済ませられる可能性を高める非常に重要な治療です。たとえ治療期間が長く感じられても、しっかり根管治療を行うことでその歯の寿命を延ばし、抜歯やインプラント、義歯を避けられるかもしれません。

特に当院では、精密根管治療専門のクリニックとして先進的な設備と技術を駆使し、自由診療による高精度な根管治療を提供しています。マイクロスコープやCT、ラバーダムはもちろん、MTAセメント等も積極的に使用することで、治療期間の短縮再発リスクの極小化を両立させています。過去に根管治療が長引いてお困りだった方や、他院で治療しても症状が改善しないとお悩みの方も、ぜひ一度ご相談ください。

「できるだけ短期間で終わらせたい」「再治療にならないようにしたい」という方のご要望にお応えできるよう、当院スタッフ一同全力で取り組んでおります。初診相談のご予約も随時受け付けておりますので、根管治療について不安や疑問がある方はお気軽に当院までお問い合わせください。あなたの大切な歯を守るお手伝いをさせていただきます。

当院は自由診療となっております。以下に治療費を掲載いたします。
※各種クレジットカードでお支払いいただけます。

カウンセリング料金  ¥11,000  

・顕微鏡による、むし歯・歯周病検査など
・レントゲン撮影

CT撮影料金  ¥11,000

通常、CT撮影は別途 33,000円がかかりますが、初回のみ11,000円で撮影します。

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