岡野歯科医院
日本顕微鏡歯科学会認定医顕微鏡歯科治療|根管治療|マイクロスコープ|武蔵小杉駅徒歩1分完全予約制・自由診療TEL.044-711-8241
役立つ歯のコラム 役立つ歯のコラム

根管治療(歯の神経の治療)

根管とは

根管とは歯の中にある神経の通り道です。 根管の中を通っている歯の神経を歯髄と言います。歯髄は、主に神経組織や血管、結合組織などで構成されています。 歯髄は、周りを象牙質でとり囲まれており、象牙質への栄養供給、マクロファージ・白血球による防御機能、痛みなどの刺激の知覚・伝達、成長期または歯の完成後の象牙質の形成、修復象牙質による外来刺激からの防御などの役割があります。 歯の構造

根管の数や形態

根管の数や形態は歯によって異なります。通常、根管の数は前歯が1本、小臼歯が1本から2本、大臼歯が3本から4本です。個々の歯によって根管の形態は異なり、単純な一本の管ではなく葉脈の様に網目状の非常に複雑な構造を呈している事があります。 また根管は、加齢や細菌感染、歯への物理的な刺激などにより根管内に継続的に象牙質が添加され、根管が細くなったり塞がってしまうこともあります。
右記の根管のイラストの赤いところが根管です。根管は個々の歯で異なり、複雑なことがあります。

根管治療とは

むし歯が重症化すると、細菌が歯の神経に入り込み、夜も眠れないほど痛みが出ます。そうなると、歯の神経を取らないといけない状態になります。 細菌によって痛んだ神経を取ることによって痛みを除去し、根管内の汚染物質をきれいに取り除き、歯の神経の通り道にふたをすることを根管治療といいます。実は、根管治療は歯を長く使っていくためのベースになる歯科治療の中でも特に重要な治療です。根管治療を疎かにすると、詰め物や被せ物をした後に痛んだり、歯茎が膿んで腫れたりすることがあり、せっかく入れた詰め物や被せ物を外して治療をやり直さないといけなくなります。根管治療

根管治療の種類について

根管治療は、大まかに2つの種類の治療に分けられます。一つは、生きている歯髄が存在し、その神経を歯から取り除く処置。この処置を抜髄と言います。もう一つは、生きている歯髄が存在せず、細菌感染している根管の汚染を除去する処置に分けられます。この処置を感染根管治療と言います。

1抜髄(ばつずい)

抜髄とは、生きているが炎症を起こしている歯髄(神経組織や血管、結合組織などが含まれる部分)を取り除く処置です。この処置も根管治療の中の1つです。 歯髄にむし歯や破折などにより細菌感染が生じると、歯髄は炎症(歯髄炎)を起こします。歯髄は硬い象牙質にとり囲まれており、歯髄は炎症を起こしても腫れることができません。その結果、根管内の内圧が上がって歯髄が損傷を受け痛みが発生します。歯髄は、強い損傷を受けると元の状態に戻ることができず、歯髄をとり除かなければ痛みが取れない状態になります。 抜髄により歯髄を除去した後は、空洞になった根管を細菌感染しないよう清掃・洗浄し充填物で封鎖します(根管充填)。 また、便宜抜髄といって、歯髄が炎症を起こしていなくても、詰め物や被せ物をする都合で抜髄が必要になることもあります。

2感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)

感染根管治療が必要なケースは2つあります。一つは、むし歯や破折などで歯髄炎を起こしたのち、歯髄が死んでしまったケース。もう一つは、根管治療が不完全、もしくは治療完了後に再感染してしまったケースです。 歯髄が死んでしまうと、根の先まで細菌感染が及び、歯髄が腐敗し根の周りに炎症を起こして膿んできます。治療としては、根管の中の死んで腐敗している歯髄組織を除去し、細菌感染で汚染された根管を隅々まで殺菌・消毒し、根管治療により根の周りにできた膿の改善を図ります。 それに対し、再根管治療とは、以前に行われた根管治療が不完全、もしくは根管治療完了後に再感染してしまったケースの治療を言います。 再根管治療は、以前行われた根管治療で、根管の殺菌・消毒が不十分まま根管充填をして根管治療を終えてしまったり、根管治療後の詰め物・被せ物治療において歯とのつなぎ目の精度が悪く、そこに溜まった歯垢が原因でむし歯が再発し、歯の中に細菌が入り込み根管が再汚染して根の周りに膿ができている時に行われる治療です。いずれの場合も、根管の中の汚染物質や汚染された根管充填材の徹底的な除去が必要です。また、以前に行われた治療により根管にレッジと呼ばれる段差ができていていたり、根管が石灰化し塞がっていたりなど、治療器具が根管の感染場所まで届きにくいことも多く、再根管治療は治療の難易度が高くなります。

根管治療が必要なケース

根管治療が必要になるケースはいくつかあります。 以下は、一般的な根管治療が検討されるケースです。

むし歯による歯髄の炎症

むし歯が原因で歯髄に細菌感染し、炎症を起こすことによって歯髄が強く損傷されると強い痛みを発し、もう通常のむし歯治療では対処できず、抜髄と呼ばれる損傷した歯髄を除去する根管治療が必要になります。

歯髄壊死・歯髄壊疽

外傷や矯正治療、歯髄炎による局所の循環障害が原因で歯髄組織が壊死(細胞が死んでしまっている状態)している場合や壊死した歯髄組織が腐敗菌に感染し歯髄壊疽を起こしている場合に根管治療が必要となります。

物理的刺激による歯髄の損傷

外傷など物理的あるいは熱刺激などが原因で歯髄が損傷を受けると、歯髄に炎症が生じ、痛みが生じたり歯髄が壊死してしまうことがあります。この場合も状況をよく精査し、必要に応じて根管治療を行います。

根尖性病変

根管への細菌感染により、歯根の周りに炎症を起こし膿などの根尖性病変がある場合、根管治療が必要になります。 根管治療により根尖病変の改善を図りますが、非外科的歯内療法で治らない場合は、外科的歯内療法を行います。

根管治療の流れ

むし歯の除去と隔壁作成

01

隔壁作成むし歯が残っていると、そこから根管に細菌感染してしまう可能性がありますので、完全に除去し、欠損を補填し隔壁を作成してラバーダム防湿が設置できる状態にします。

ラバーダム防湿

02

ラバーダム防湿により、歯と口の中が隔絶されます。ラバーダム防湿をすることにより、根管治療中の根管への唾液などの侵入による細菌感染を防ぎます。また、ラバーダム防湿をすることにより、根管からの歯肉への薬剤の漏洩も防げるため、次亜塩素酸などの適切な消毒剤を安心して使うことができるようになります。

汚染物質の除去

03

CT画像を参考にしながら、治療用顕微鏡を使って、ファイルなどの根管治療専用の器具を用い、根管の中の歯髄や腐敗した歯髄の取り残し、細菌感染で汚染された根管充填材などの汚染物質を完全に除去します。

根管の洗浄

04

さらに、消毒の薬剤で根管を隅々まで洗浄し、根管を殺菌・消毒し、さらに綺麗な状態にします。

根管充填

05

根管を根の先まで封鎖する根管充填を行います。

被せ物治療

06

支台築造・仮歯作成CTスキャンにて根管治療の経過が良好なのを確認したのち、被せ物治療を行い治療を完了します。

日本の根管治療の失敗率は、50〜70%

実は、知っておいていただきたい重要なデータがあります。日本の根管治療の成功率※の低さについてです。 以下は、東京医科歯科大学の歯内療法学講座(歯の神経の治療の講座)のデータで、2005年9月〜2006年12月東京医科歯科大学むし歯外来での根管治療のX線(レントゲン)透過像調査(神経の治療の失敗率)のグラフです。 根管治療のX線(レントゲン)透過像調査(神経の治療の失敗率)のグラフ 根管処置歯における根尖部X線透過像の発現率とは、根管治療した後の根の先の膿の発現率のことです。 根の先に膿を持っているという事は、根管治療をしたのに治っていないという事です。 上記のデータから日本の根管治療の失敗率は、50〜70%、逆に成功率は30〜50%と思われます。かなりショッキングな数値ではないでしょうか?
しかし、残念ながらこれが現実なのです。 それに対しアメリカでの根管治療の成功率※は90〜95%と言われています。 この差はどこから来ているのでしょうか? 根管治療の成功率※の違いは、以下の5つのポイントに集約されます。

  • 根管内を拡大視できる治療用顕微鏡を使用しているか
  • 唾液からバイ菌を根管に入れこまないラバーダム防湿の施術をしているか
  • CTによる根管の三次元的な解析をしているか
  • 根管治療に必要な時間を十分にとっているか
  • 根管への再感染を防ぐため、治療後に精度の高い被せ物を入れているか

根管治療を成功させるための道筋

根管治療の成功率※をあげるために、当院では上記の全てを行っています。

岡野歯科医院の根管治療

1十分な治療時間の確保

岡野歯科医院では、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用い、根管内を30倍まで拡大して見ることで、複雑な根管の内部をはっきり見ることができ、勘(かん)ではなく、目視で根管の状況を確認しながら、確実に根管治療を進めていきます。 ゆえに、顕微鏡治療では、肉眼や拡大鏡(ルーペ)では見えない状況が見えてくるため、根管の中の感染物質の取り残しや枝分かれした細い根管の見落としなどが減るので、治療の成功率が上がります。但し、なすべき治療が増えるため、肉眼や拡大鏡(ルーペ)による治療に比べて治療時間は格段にかかります。 元々、保険治療では全ての根管治療に顕微鏡を使う事を前提にしていませんので、保険治療ではなおさら必要な治療時間をとれません。 どんな名人でも急いで治療すればミスも増えるでしょうし、十分な治療時間をとり、余裕をもって治療することが、成功率を上げるためには必要な事なのです。 十分な治療時間を確保することは、患者さんの為に最もやらなければならない事と考えています。 (当医院では、1日の治療人数を制限し、お一人につき1〜2時間の治療時間を確保しています。)

2マイクロスコープ

根管治療(歯の神経の治療)の成否は、如何に根管を清潔な状態にできたかにかかっているといっても過言ではありません。そのため、当医院は歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用い、根管内を30倍まで拡大して見ることで、複雑な根管の内部まではっきり見ることにより、手探りや勘(かん)ではなく、目視で状況を確認しながら、確実に治療を進めていきます。 マイクロスコープ 顕微鏡(マイクロスコープ)特に、高度な技術を要する、歯の神経の治療のやりなおし(再根管治療)は、慎重に治療を行います。
 根管治療のやり直しは、根管にある古いふたの材料の残骸(汚染物質)に阻まれ、根管の中で繁殖しているバイ菌の除去は困難を極めます。 岡野歯科医院では、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用し、30倍まで拡大して治療するため、根管の中の汚染物質を取り残しのないようにきれいに除去し、治療の成功率を上げています。 顕微鏡(マイクロスコープ)で細部を確認しながら治療をすることによって、見落とされていた未治療の根管を見つけたり、前に治療をした際に折れ込んだと思われる器具の破片(破折ファイル)を見つけることもあります。 取り残した汚染物質や、不完全な根管治療、そして根管に取り残された器具の破片などは、後に痛みや膿んでくる原因になることがありますので、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)で根管内を最大倍率で見続けながら注意深く治療していきます。 また、再感染を防ぐためのラバーダム防湿や完全滅菌された器具を使用することも根管治療の際、とても大切になってきます。当医院では、更に根管治療で使うファイルと言う器具も患者さん毎に新しい器具を使います。 お口の中の唾液中には、たくさんの細菌がいます。ラバーダム防湿など、清潔な環境で治療しなければ、さらに、根管内にバイ菌を押し込みかねません。

3ラバーダム防湿

唾液からの根管への細菌感染を防止するため、当医院では根管治療時に、必ずラバーダム防湿をしています。 詳しくは、ラバーダム防湿のページをご覧ください。 ラバーダム防湿

4CTの重要性

根管治療(歯の神経の治療)時に、ラバーダム防湿や滅菌された機材を使うなど、感染に対して配慮をするのは当然ですが、根管(歯の神経の通り道)は一本の単純な管ではなく、歯根の中で複雑に枝分かれしたり、色々な方向へ湾曲していたり、石灰沈着により根管がマイクロスコープで見ても見えない位細くなっていたり、または石灰沈着により完全に根管が塞がっていたりと、根管治療は困難を極めることが多く、根管の中に入り込んだ細菌を除去できずに根尖病巣(根の周りの膿)が治らない事も多いのです。 実は、レントゲン写真では、正しい根管形態や病巣の有無すら判断するのは難しく、立体的に歯根や根管の形態、根尖病巣の有無や大きさを正確に判断し根管を隅々まで殺菌消毒する為には、もはやCT画像による診断無しには不可能と言っても過言ではありません。 当医院は、全ての根管治療(歯の神経の治療)に最新のCTを導入し、根管治療の成功率※を高めています。 下の画像は初診時の、左側はレントゲン、右側は同じ歯をCTで撮影したものです。 レントゲンは一方向から写すので、被写体が重なって肝心なところが視えにくくなってしまう事も多いのですが、CTは一つの歯の、更に一部を3方向から3次元的に詳しく視ることができます。レントゲンと違い、重なった画像にならないので、それぞれの根の状態をより正確に精査する事ができます。 赤い矢印の先に見える黒い影が根尖病巣です。青い矢印の先に見える白い像は、上から見た歯の神経の通り道の蓋です。 神経の通り道が三本あるのがわかります。レントゲンでは根管が2本に見えてもCTで確認すると根管が3本あることがはっきりわかります。CT画像から以前行われた治療では、歯の根の先まで白い神経の蓋がされていないのがわかります。 また、レントゲンでは見えなかった根先病巣の影の画像がはっきり確認できます。当医院では、初診時にCT画像で根管充填が根の先まで足りているか、また膿の大きさなど、状況を確認してから根管治療を開始しています。CTの重要性

5被せ物の精度(適合)

根管治療が成功したとしても歯と被せ物との間に隙間が開いている(被せ物の精度が悪い)と、その隙間から細菌が歯の中に侵入して根の先に到達し歯の根の周りに膿を作ることが報告されています(コロナルリーケージ)。 下の図は、被せ物の精度(適合性)が根管治療の成功率※にどう影響しているかという研究です。 適合とは

クラウンの精度と根管治療の成功率

根管治療 被せ物の精度 成功率
良い 良い 91.4%
悪い 良い 67.6%
良い 悪い 44.1%
悪い 悪い 18.1%

(Ray HA.Trope M.Int Endod J;1995 Jan;288(1):12-8)

被せ物の精度(適合)

根管治療が上手くいっていて(根の先まできちんと根管充填がされている)、更に被せ物の精度が良い(歯と被せ物との間に隙間がないこと)と根管治療の成功率が一番高いのはうなずけますが、根管治療が上手くいっていても被せ物の精度が悪い(歯と被せ物との間に隙間があること)方が、根管治療が不完全(根の先まで根管充填されていない)で被せ物の精度が良い方より、根管治療の成功率が低くなってしまっています。これはどういうことかと言うと、被せた後、歯と被せ物との繋ぎめの隙間から細菌が根管に入り込んできている事が考えられるのです。これを、コロナルリーケージ(根管充填後の根管への再感染)と言います。また現在、ファイバーコアという樹脂(コンポジットレジン)を使用した土台作りが主要になってきていますが、コンポジットレジンは硬化時の収縮量が大きく、ダイレクトにコンポジットレジンを歯根に盛り上げて土台作りをした場合、コンポジットレジンの収縮により歯根との間の接着が剥がれ、隙間ができやすい事が指摘されるようになってきています。それにより、ファイバーコアは、細菌の侵入を完全に阻止できないことが考えられるのです。要するに、コンポジットレジンで土台を作った場合は歯との間に隙間ができ、根管に細菌が侵入できるようになり、再感染する可能性があるということです。また、根管治療で殺菌・消毒が終わった根管を歯根の先まで封鎖する事を根管充填と言います。根管充填で一般的に使われている根管充填材(根管の蓋の材料)は、根管を蓋する材用にも関わらず、根管充填後に再び根管に入り込んできた細菌を完全に阻止することができないのです。そのため、綺麗に清掃したはずの根管が入り込んできた細菌によって再汚染してしまう危険があります。これらを防止するためには、徹底して根管治療後の再感染を防ぐ事が必要になります。そのためには、被せ物と歯のつなぎ目をピッタリ合わせ入り口から細菌の侵入を防ぐしかないのです。これは非常に大切なポイントです。 だからこそ、根管治療の成功率を上げるためには、根管治療を終わらせた後の被せ物は、歯と被せ物との繋ぎめから細菌が入り込まなうようにするため、最大限の精度が必要なのです。 当医院では、根管治療を終えた後の被せ物は、根管に再感染させないために世界のトップレベルの精度で歯と被せ物の繋ぎめをフィットさせています。

6破折ファイル除去

根管治療ではファイルという細い針のような器具を使用し、根管内の治療をします。 このファイルは金属でできているのですが、根管の中で折れてしまうことがあります。折れた破片が残ったまま、根管を封鎖してしまうこともあり、折れ込んだファイルが原因でそれ以上根管治療ができずに根管に汚染物質がのこり、それが原因で化膿や痛みを起こしている場合は、折れたファイルを根管から除去し、根の先まで殺菌・消毒し直す必要があります。 しかしながら、根管内は狭く暗く肉眼や拡大鏡(ルーペ)で破折したファイルを見つけ除去することは困難です。 岡野歯科医院ではCTスキャンで破折ファイルの状況を詳しく把握し、根管内をマイクロスコープで拡大視して治療しますので、破折ファイル除去の成功率の高めることができています。

破切ファイル除去の動画

YouTube 岡野歯科チャンネル

7パーフォレーシヨンリペア(穿孔の封鎖)

穿孔部矢印の先の赤いところのように、根管から根の壁を突き抜けて穴があいている状態をパーフォレーションといいます。 穿孔部(根の壁を突き抜けて穴が開いている部分)からバイ菌が入り込むことによって、化膿したり歯茎が腫れたりすることがあります。 そのため、穿孔部を適切に封鎖できなければ、歯を使っていくことができずに抜歯になります。 穿孔部は歯茎と交通しているため、肉芽が入り込んでいたり、出血していることも多いので、穿孔部の確実な封鎖は困難を極めます。 岡野歯科医院では、穿孔部をマイクロスコープで確認し、入り込んでいる肉芽の除去や止血を確認しながら、MTAセメント(封鎖の材料として最適といわれています)を用いて確実に封鎖します。

血液のあるところがパーフォレーションです。

血液のあるところがパーフォレーションです。

パーフォレーション部をMTAセメントで封鎖しました。

パーフォレーション部をMTAセメントで封鎖しました。

岡野歯科医院で行ったパーフォレーションリペアの実際の動画

YouTube 岡野歯科チャンネル

8最適な材料での根管充填

MTAセメント根管治療の最終段階で使用する根管充填材や充填方法は、現在、根管充填材として最も適しているMTAセメントを使用しています。 根管充填材とは、根管充填を行う際に根管内を緊密に封鎖するために使用される材料のことです。いろいろな種類があり、保険治療ではガッタパーチャという天然ゴム(樹脂)性のものが最も多く使用されています。 しかし、当医院ではMTAセメントを使用しています。

MTAセメント充填前

MTAセメント充填前

根管充填材として最も適していると言われているMTAセメントで根管充填しました

根管充填材として最も適していると言われているMTAセメントで根管充填しました。

一般的に使われているガッタパーチャは歯との接着性が無く、コア(土台)を作る時に、ガッタパーチャがめくれたり、外れてきてしまうことがあります。 それに対してMTAセメントは歯との接着性があるため、めくれたり、外れてくることはありません。剥がれたりすれば、そこから感染することも考えられますので、当医院では土台作成時の感染リスクを極力低くするため、MTAセメントで根管充填をしています。 ガッタパーチャは、根管充填後にひとたび細菌感染すると、細菌の侵入を阻止することができず、根管の先まで細菌が入り込むことができます。また、根管に細菌感染があると、ガッタパーチャーの周りで細菌がはびこりやすいこともわかっています。 MTAセメントはガッタパーチャとは違い、根管充填後も強アルカリを保ち、根管内を殺菌し続けてくれます。 また、生体親和性が高いこともMTAセメントの特徴の一つです。歯の根からMTAセメントが飛び出していてもガッタパーチャとは違い異物反応が起きにくいので根管治療の成功率※が上がります。 当医院のブログでも何度も根管治療時の再感染については触れています。

9治療の可視化

根管内の状況を少しでも正確に把握し、適切な治療を行うことにより、抜歯と宣告された歯でも残すことが可能になるかもしれません。 肉眼やルーペでは対応できない問題も、顕微鏡治療により解決できることも多いです。 顕微鏡(マイクロスコープ)を使用した根管治療は、手探りや勘ではなく、確実に目視で確認しながら治療します。そのためには、マイクロスコープ用に考案された治療器具や治療方法が必要となり、マイクロスコープや専用の治療器具を使いこなす治療技術も欠かすことはできません。 以上のように、岡野歯科医院では根管治療の成功率※の上げるために、様々な努力を行っています。また、マイクロスコープにはCCDカメラが備わっており、顕微鏡を通して治療過程をHDDに記録し、毎回治療後にモニターで治療の動画を再生しながらその日に行った治療や根管の状態をわかりやすく説明しています。 きちんと、マイクロスコープを使って治療しているかは、治療後に動画を再生して説明できるかが証拠になるのです。 当医院の医院長が認定を受けている顕微鏡歯科ネットワークジャパンでは、治療後に動画での説明を義務づけています。 マイクロスコープは正しく使えば、歯科治療において非常に効果の高い治療機材です。間違いない顕微鏡歯科治療を行っている歯科医院で治療を受けることをお勧めします。

毎回、その場で画像を再生して状態を説明します

毎回、その場で画像を再生して状態を説明します

モニターに録画したお口の中の画像を映すことができます。

モニターに録画したお口の中の画像を映すことができます。

料金表

カウンセリング (内容) ・顕微鏡による、むし歯・歯周病審査など ・レントゲン撮影 ¥11,000
精密根管治療 前歯 ¥132,000〜
小臼歯 ¥154,000〜
大臼歯 ¥176,000〜

※CT撮影は別途 33,000円がかかります。(※初回のみ11,000円で撮影します) ※詰め物・被せ物除去は別途費用が掛かります。 ※各種クレジットカードでお支払いいただけます。 「根管治療の成功率」データ根拠

正しく知ってほしい!
役立つ歯のコラム

  • 2022
  • 9/21

『根管治療をしても膿が治らな…

根管治療をしても、なかなか膿が治らないケースには、いくつか理…

詳細を見る
詳細を見る
  • 2022
  • 5/06

根管治療を終えた歯には精度の…

根管治療の後は、その上に被せ物治療を行います。このブログでは…

詳細を見る
詳細を見る
  • 2022
  • 2/21

詰め物・被せ物治療を繰り返し…

『むし歯になったら歯科医院で治療すればいいや』と簡単に思って…

詳細を見る
詳細を見る
  • 2022
  • 1/05

根管治療を成功させるために必…

再根管治療は、一回目(初回)の根管治療(抜髄)より治癒する条…

詳細を見る
詳細を見る
  • 2019
  • 4/15

口腔乾燥(ドライマウス)とむ…

年齢を重ねるにつれて伴ってくるお口の乾燥によって発症、また進…

詳細を見る
詳細を見る
  • 2019
  • 3/12

ストレスと歯周病の関係

歯周病を増悪させる危険因子として、3つのリスクファクター(危…

詳細を見る
詳細を見る
  • 2019
  • 2/13

“歯「磨き」”は、もうやめまし…

「歯磨き」という言葉は、歯を研磨するというイメージは無いでし…

詳細を見る
詳細を見る
  • 2018
  • 12/26

静かに忍び寄る歯周病への対処…

歯を失ってしまう二大原因は、むし歯(う蝕)と歯周病です。特に…

詳細を見る
詳細を見る
  • 2018
  • 10/02

詰め物や被せ物が外れるのは何…

『詰め物や被せ物が外れてしまった!』治療後に詰め物や被せたも…

詳細を見る
詳細を見る