初期の歯周病治療
歯周病が軽度の場合は、ほとんどが簡単な歯石除去と歯ブラシ指導で改善します。 歯周組織の破壊も少なく、改善までの時間や身体への負担も少なくて済みます。
中等度の歯周病治療
歯周病は静かに進行しますので、歯周病が中等度まで進んできても、大きな自覚症状はあまりないことが多いです。 しかし、歯を支える骨の吸収は確実に進んでおり、歯周病は容易には改善しなくなります。骨の吸収に伴って歯周ポケット内の歯根面に多量の歯石が付着してきます。歯石の表面はざらざらしていますので、それを足がかりにして歯周病の病原菌が繁殖していきます。 また、この段階では、歯ぎしりなどの咳み合わせの負担も歯周病の進行に関与することが多く、咳み合わせの調整が必要なこともあります。 中等度の歯周病では、歯周ポケット内の深いところの根の表面についている歯石の除去が必要ですが、ポケット内は狭く暗く肉眼やルーペでの確認は不可能に近いので、手指の感覚やカンで歯石を取らなければなりません。そのため、歯石の取り残しが多く、歯周病は改善しにくくなります。 しかし、マイクロスコープでポケット内を明るく照らして拡大して見れば歯石を取り残すことなく確実に除去することが可能です。
マイクロスコープを使用した中等度の歯周病の実際の動画
重度の歯周病治療
歯周病が重症化してくるとさらに歯のまわりの骨が吸収され、歯周ポケットが深くなり、細菌が溜まり易くなります。そこに溜まった歯周病菌によって歯肉が化膿して腫れたり痛んだり、歯がぐらぐらするなどの自覚症状がでてきます。 重症になってくると治療によって歯を残せる確率が減少しますが、残せる可能性がある場合、歯を支える骨の再生療法をおこないます。 歯周組織の破壊が進んでしまった時、歯周組織を回復させる手術が必要となります。 当医院は、エムドゲインによる歯周組織の再生を行っています。 エムドゲインとは、スウェーデンのビオラ社で開発されたブタ歯胚組織を使用した歯周組織の再生材料で、エムドゲインの主成分であるエナメルマトリックスデリパティブは、子供のころ、歯が生えてくるときに重要な働きをするタンパク質の一種です。 現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下、幼若ブタの歯胚から抽出精製したもので、世界44か国以上で使用され、日本では厚生労働省認可済です。 術式は、まず歯周ポケット内にメスをいれポケットを緩める、または歯肉を切開剥離して歯根面を露出させ、歯根表面を清浄した後、エムドゲインを塗付します。 この際、歯肉を切開したり剥離したりと歯周外科手術が必要な高度な歯周病治療も、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)で患部を拡大することによって、最小限の侵襲で、より確実な処置をすることができます。 岡野歯科医院では、安易な抜歯はしません。歯周病が進んでいたとしても、まずは最大限歯を残すことを最優先させます。 歯周病は静かに進行していきます。 主な原因はプラークですが、糖尿病などの全身の病気やタバコを吸うなどの生活習慣、歯ぎしりなども、歯周病をひきおこしたり、悪化させる原因にもなっています。 初期の段階で発見し進行を抑えられるよう定期的に歯科医院でチェックすることが大切です。

料金表
カウンセリング |
(内容) ・顕微鏡による、むし歯・歯周病審査など ・レントゲン撮影 |
¥11,000 |
精密歯周病治療 |
¥33,000〜 |
※CT撮影は別途33,000円がかかります(※初回のみ11,000円で撮影します)
※各種クレジットカードでお支払いいただけます