岡野歯科医院
日本顕微鏡歯科学会認定医顕微鏡歯科治療|根管治療|マイクロスコープ|武蔵小杉駅徒歩1分完全予約制・自由診療TEL.044-711-8241
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ラバーダム防湿

根管治療に必須、ラバーダム防湿

岡野歯科医院では詰め物をするときや、根管治療(神経の治療)の際には、可能な限りラバーダム防湿を行っています。

日本の根管治療(歯の神経の治療)の成功率は30~50%と言われています。
根管治療が失敗する原因は、治療時の根管(歯の神経の通り道)への細菌感染です。お口の中には、常に400~700種類の細菌がいると言われています。そして根管治療時に、その細菌が唾液と一緒に必ず根管内に入り込んでくるのです。

人間の目は100ミクロン以下の物体は認識できません。
唾液と一緒に根管の中に入り込んでくる細菌は、目に見えないくらい小さく、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)でも細菌は見えません。その為、治療中は根管に細菌が感染しているかどうか、全くわからないのです。

よって、根管治療を成功させる最大のポイントは、唾液中の細菌が根管内に入り込まないようにするかなのです。歯科用顕微鏡でも見えないからこそ、細菌が根管に入り込まないよう事前に防御をしないといけません。

根管は体の中を触るのと同じです。開腹手術などの外科手術と同じ清潔な環境で治療しなければ、失敗する確率が上がってしまいます。

そこで欠かせないのがラバーダムという防御のためのゴムのシートです。
(現在、ラテックスアレルギーを配慮し、全ての防湿でゴム製のシートは使用しておありません)
このシートを患部に装着することによって根管への唾液中の細菌の感染を防ぎ、根管治療の成功率※を上げることができます。

またラバーダムは根管治療時のみならず、治療に使用する薬液などが口の中に入り込まないようにする役目や、詰め物(インレー、コンポジットレジン充填)が歯にしっかり接着させるため、唾液の浸入を防ぐ意味もあります。(接着部位に唾液がついていると詰め物が接着しにくいので、外れやすくなります)
根管治療を受けたのに、いまだに痛みが治まらない、違和感が残る、というのは、まだ根管内に菌が残っている可能性があります。


ラバーダム防湿は、海外の先進国では当たり前のように行われている術式ですが、残念ながら日本では、なじみのない治療方法です。

当医院は、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用し、さらにラバーダム防湿をする事によって、より治療の精度を高め、成功率を確実に向上させています。

ラバーダム防湿の実際

ラバーダム防湿により、患部に唾液が入ってきません。

ラバーダム防湿により、患部に唾液が入ってきません。

ラバーダム防湿により、歯と口の中が隔絶されます。

ラバーダム防湿により、歯と口の中が隔絶されます。

ラバーダム防湿の説明動画

YouTube 岡野歯科チャンネル

当院の感染予防対策

根管治療の再治療を無くし、成功率を高めるためには、上記で述べたラバーダム防湿が必須ですが、その他、基本的な感染予防対策もしっかり行っています。

O-157やAIDSなど感染症は、命にかかわることもあります。個々の患者さんがどの様な感染症にかかっているか把握しきれないところもあり、もしもの事の無いようできる限りの感染対策を行うべきだと考えております。

岡野歯科医院では、滅菌できないものは全て患者さんごとに破棄し、繰り返し使用する器具(エアータービンなど)は滅菌パックに入れて、オートクレーブで高圧蒸気滅菌します。
根管治療や外科処置はもとより、通常のむし歯治療・歯周病治療でも万全の感染対策を行っておりますので、安心して受診してください。

【滅菌】むし歯を削り取るエアタービンやエンジンも滅菌しています。
【滅菌】むし歯を削り取るエアタービンやエンジンも滅菌しています。
【滅菌】滅菌バッグに入れて保管しています。
【滅菌】滅菌バッグに入れて保管しています。
根管治療では、使ったファイルはお一人お一人のみにしか使わず、使ったファイルは治療が終わると廃棄し、他の患者さんの治療に使いまわしはしません。
根管治療では、使ったファイルはお一人お一人のみにしか使わず、使ったファイルは治療が終わると廃棄し、他の患者さんの治療に使いまわしはしません。
滅菌できない器具は一回で使い捨てにします。ディスポーザブルできる器具は可能な限り使い捨てにしています。
滅菌できない器具は一回で使い捨てにします。ディスポーザブルできる器具は可能な限り使い捨てにしています。

「根管治療の成功率」データ根拠

正しく知ってほしい!
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