2017

7/27

歯の詰め物が外れる本当の理由

記事概要

毎回、同じ所の詰め物が外れ、治療の度にどんどん歯が削られて詰め物が大きくなり、歯が無くなっていくことが不安。そんなお悩みを緩和するために、詰め物が外れる本当の原因とそれを防ぐ治療方法についてご説明します。

以前より皆さんから頂く歯に関する不安やお悩みについてブログを通じてお答えさせていただけたらと、この度「お悩み」と「お悩み解決」を追加いたしました。

先日寄せられた、20代女性のお悩み

『毎回、同じ所の詰め物が外れるんです。何度治療しても同じです。そして、治療する度に歯が削られどんどん詰め物が大きくなっていくので歯が無くなっていくことに不安を感じています。どうしたらいいでしょうか・・・。』
(一般:女性:20代)

本ブログは、できるだけ皆様の切実なお悩みに真摯にお答えし、できるだけ正しい歯科治療を知っていただくための情報ブログです。

ここでは、皆さんから頂戴する歯に関する不安やお悩みで、特に多いものをピックアップし、分かりやすくご説明することを目的としています。歯医者さんの治療とは、皆が知っているようで、実は正しく知られていないのが現状です。

普段から、疑問に思っている事をつまびらかに情報を開示し、皆さんのお悩み解決の糸口になることを第一に考え、日々、ブログを書き綴っております。是非、御覧ください。

詰め物がよく取れるため、どんどん歯を削られる恐怖

岡野歯科医院では歯科用顕微鏡を用いた、より精密な歯科治療を行っています。よって、寄せられるお悩みの幅も広く、特に『どこの歯医者さんに行っても治らなかった』という切実なお悩みを抱えた患者さんが駆け込む歯科医院でもあります。

そんな中で、『先生、詰め物がよく取れるんです』というお悩みが、実に多いことに驚きます。先日、こんなお悩みが寄せられましたので、本ブログにご紹介します。

『毎回、同じ所の詰め物が外れるんです。何度治療しても同じです。そして、治療する度に歯が削られどんどん詰め物が大きくなっていくので歯が無くなっていくことに不安を感じています。どうしたらいいでしょうか・・・。』
(一般:女性:20代)

本ブログ記事をお読みのみなさんは、こんな経験はありませんか?
岡野歯科医院では、実に、こういうお悩みが多く寄せられるので、少し、従来の歯科治療に危機感を感じている程です。

この状況は、まるで患者さんに問題があるかのような治療が、延々と繰り返されているようです。しかも、どんどん歯を削られてしまい、どんどん詰め物が大きくなるとは、本末転倒の歯科治療になっています。

私は歯科医として、このような現状をできるだけ緩和できるような歯科治療を心がけています。下記に、『詰め物がとれてしまう理由(真実)』を書きますので、ぜひお読み下さい。

詰め物の治療は、歯科医院で異なるのが現実です

まず最初に、詰め物がよく外れる原因の一つについてご説明しましょう。

詰め物というのは、ご自身の歯に、ご自身の歯とは異なる素材を詰める歯科治療の事です。当然のごとく、ご自身の歯と同じように修復する訳ですから、非常に精密な歯科治療が必要であることがお分かりいただけるかと思います。

よって、詰め物がよく取れてしまう状態というのは、詰め物の精度が低い事が考えられます。

歯科医師目線で、一方的に詰め物の精度が低いと申し上げてしまいましたが、一般の方には伝わりにくいかもしれません。

詰め物に精度ってあるの?どこの歯医者さんで詰めたってピッタリした詰め物が詰められるのでは無いの?

そんな疑問をお持ちになりませんでしたか?

歯科医師の立場として実に言い難いのですが、実は、歯科医院によって詰め物を詰める精度が違うのです、と言わざるを得ません。(とても言い難いですし、気が引けますが)

特に、保険内診療で安価に詰めた詰め物と、素材も治療時間も異なる自由診療で詰めた詰め物では、その後の精度は大きく違うのです。もっと言えば、たとえ自由診療で詰め物を詰めたとしても完璧ではありません。その理由を、更に下記で深くご説明します。

詰め物がよく取れる、というお悩みの本当の真実

まず、詰め物が外れてしまう原因を探ってみます。
それは、詰め物の精度、いわば歯科治療技術の精度の問題です。

詰め物の精度が低いと、それは緩みやすく外れやすくなります。
また、詰め物の精度が悪いと、歯と詰め物とのつなぎ目に隙間や段差ができ、むし歯菌が溜まりやすくなり、むし歯が詰め物の周りで拡がって更に緩みやすくなります。

総じて申し上げれば、それは詰め方の技術であり、詰め物に使用する素材の問題です。もちろん、保険診療を否定する訳ではありませんが、一回の治療で(一部負担金が)1,000円から2,000円の保険診療の場合、その価格の範囲内での詰め方になります。よって、最も適した良い素材は使う事ができず、また一人あたりに治療時間も十分にかけることはできません。

歯科医療に携わる歯科医師としては、非常に言い難い事をあえて口にしますが、歯科医院も経営なのです。公的機関ではありません。採算のとれる歯科医院経営をしなければ、廃業に追い込まれます。(これこそ、歯科治療における保険診療の負の連鎖かもしれません。)

このように、医療従事者として言い難い部分に言及しなければならないのは、全て一般の皆さんに、『より良い選択』をしていただきたい一心です。

さて、少々話がズレましたので、話を詰め物の精度に戻します。

つまり、詰め物が外れにくい治療をするためには、詰め物の精度を上げることしか方法はありません。(その他に、技工技術の精度も影響しますが、それについては別の記事で述べたいと思います)

では、詰め物の精度が上がればどんなことが起こるのかについて説明します。

実は、詰め物の精度を上げる事により、緩みやむし歯の再発を防ぐ事ができます。たびたび外れるという事も無くなるでしょう。それにより、どんどん歯を削らなくて済むようになります。

ご自身の歯を大切に永らえる事が出来るわけです。

では、詰め物の精度を上げるにはどうすればいいのでしょうか?ここが最も重要です。

基本的に、詰め物の精度を上げるためには、そこがどうなっているかを詳しく確認することが必要です。もちろん、肉眼ではそんな細かい所までは見えませんので、必然的に歯科用顕微鏡を使う必要があります。どんなに視力の良い歯科医師でも、全く見えていません。そういうザックリした次元で精度の上げると言っている訳ではないからです。

まさに、歯科用顕微鏡で見る世界、ミクロの世界で治療をしなければ、詰め物の精度など上がらないのです。

歯科用顕微鏡を用いれば、患部を肉眼の30倍まで拡大して観る事ができるので、常に精度を確認しながら詰め物をする事ができます。

歯を削りたくない

特に、何度も詰め物が外れてしまう方は、一も二もなく、歯科用顕微鏡治療を選択してみてください。

緩みにくく、歯と詰め物との繋ぎ目がピッタリ合い、むし歯菌が溜まりにくい詰め物をする事が可能です。その結果、長期間詰め物が外れにくくなります。

あなたの歯が削られて無くなる前に、一度、岡野歯科医院で詰め物のチェックをしていただくことを、切に願います。