岡野歯科医院
精密根管治療専門【武蔵小杉駅徒歩1分】完全予約制・自由診療TEL.044-711-8241
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症例で見る精密根管治療

Vol.8 下顎第二大臼歯の約30%に出現する樋状根。失敗しやすい根管形態でも治す精密根管治療。

下顎第二大臼歯の根の先にある膿が大きく治すことが難しいと言われ、当医院に転院された患者さんです。下顎管という下あごの中を通っている太い神経に達すほど大きな膿がみられました。
この歯は、樋状根という根の形をしていて、樋状根の水平断面は雨樋の様な形をしています。樋状根は下顎第二大臼歯の約30%にみられ、根管も同じ様に雨樋の形状をしており、根管の清掃が難しく根管の中に死んだ歯髄や感染が残り、膿ができやすいです。本症例は膿が大きかったので根尖孔外感染も疑え、根管治療では治らない可能性もあります。
CT画像にて樋状根を確認し、歯科用顕微鏡で雨樋状に根管を清掃したところ、大きかった膿を改善することができました。

初診時のCT画像です。根の先に大きな膿の影がみられます。

赤い矢印の先は、膿が下顎管に接しているところです。膿としては、かなり大きい膿です。大きい膿は、根尖孔外感染という非外科的歯内療法では治りにくい膿になってしまっている可能性があります。患者さんは、できたら抜歯せずにご自身の歯をできるだけ使いたいとのことでした。

ラバーダム防湿下でCT画像を参考にしながら、歯科用顕微鏡を使用し、下顎第二大臼歯の精密再根管治療を行いました。雨樋状に根管を清掃し根管充填をした画像です。

根管治療完了後の6ヶ月後のCT画像です。根の先にあった大きな膿が消失し、骨の再生がみられます。

下顎第二大臼歯に出現する樋状根は特に根管治療が難しいです。膿ができている場合は、可能ならば根管治療の得意な歯科医院にご相談されることをお勧めします。

歯科医師

日本では根管治療の成功率が30~50%とされる中、

当院の根管治療の成功率は98.7%・・・・・・・
膿が再発するケースはほぼ100%ありません。

日本顕微鏡歯科学会認定 歯科医岡野 眞

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