岡野歯科医院
日本顕微鏡歯科学会認定医顕微鏡歯科治療|根管治療|マイクロスコープ|武蔵小杉駅徒歩1分完全予約制・自由診療TEL.044-711-8241
役立つ歯のコラム 役立つ歯のコラム

お悩み相談

【お悩み相談】Q18.神経をとった後、1年経過しても圧痛が治りません。

記事概要

以前より皆さんから頂く歯に関する不安やお悩みについてブログを通じてお答えさせていただけたらと思い、この度「お悩み」と、その解決法の提案についてコラムを書きました。

1 根管治療に精通している歯科医院に相談してみてください。

大臼歯の虫歯が深かったため神経をとり、根管治療を行った後、1年以上経過しても、患部に外圧を加えたときの圧痛が治らないという方からお悩み相談をいただきました。

この方は、消毒液を変えたりして、今も治療を継続されているそうです。
大学病院の口腔外科でCTスキャンを撮影しても異常がないそうですが、温かいものを食べるとしみるようです。できるだけ抜歯は避けたいとのこと。

神経を取り、消毒をする治療は根管治療といいます。
圧痛や温かい食べ物でしみるのは、歯の中か歯の周りで炎症を起こしている可能性が高いです。
根管治療を1年以上継続しているということですが、根管の消毒をしすぎると、消毒薬が歯の周りの組織を傷害し、それが元で痛みが続いてしまうこともあります。

また、根管治療時にラバーダム防湿をしていないと、唾液とともに細菌が根管に入ってしまうので、根管が殺菌・消毒できていないことも考えられます。

根管は歯根の中で複雑に枝分かれしていたりしていることもあり、肉眼やルーペでは根管を見落としてしまい、治療できていない根管が元で炎症が消失していないこともあります。CT画像で根管の状態を把握し、治療用顕微鏡で根管を視認しながら根管治療をすすめることが良いと思います。

実際に状態を拝見していないので、確かなことは言えませんが、痛みが続く原因は他にも考えられますので、根管治療に詳しい歯科医院に相談すると良いと思います。

関連ページ